周波数を2倍にする回路(周波数2逓倍回路 Frequency doubler)の実験をしました。
逓倍回路と言えば、昔はC級増福を行い、発生する高調波を同調回路で取り出す方式でしたね。
今回実験するのは、高周波トランスを使い、電源回路などに使われる両波整流によって周波数を2倍にする方法です。
回路は、Web上でよく見かける次のような回路です。
実際に組んだ回路です。ランド法で配線しました。
ダイオードは、ゲルマニウムダイオード1N60です。
トロイダルコアは、FB-801です。
入力に1MHzを加えた時の出力波形です。(無負荷の時の波形です。)
周波数が2倍になっています。
出力波形は、予想よりなめらかでした。
1MHzにおける入力と出力の関係です。
0dB(1mW)を入力したとき、出力は、約-15dBm(0.03mW)です。
Charlse Wenzel氏のFrequency Doublerのレポートを見ても、こんな感じです。
周波数特性については、手持ちの測定器(自作測定器)の精度があまり良くないので、正確な測定はできませんが、HF帯の周波数帯では、間違いなく動作しています。
ダイオードを変えたらどうなるのか、ショットキーバリアダイオードやシリコンダイオードについても、これから実験してみます。
先日製作したArduino AD9834DDS VFOで発生させた20MHzを2倍して40MHzにして、6mトランシーバのVFOとして使う予定です。