今日は、クリスタルフィルタを製作しました。
今回使用したのは、8.4672MHzの水晶発振子(HC49US サトー電気で5個200円)で、10個購入しました。
水晶発振子の振動数を測定するとわずかですが、ばらつきがあります。比較的振動数の近いものを4個使用しました。
さて、ラダー型のクリスタルフィルター(LSB型)の設計ですが、「手作りトランシーバ入門」によれば、次の用にして、負荷容量を計算します。
今回は、帯域幅を1KHzとして、計算しました。(直並列共振周波数は、水晶発振子の周波数の0.21%とし、水晶端子間容量はHC49USの実測値3pFとしました。)
これによりますと、負荷容量は、100pF、インピーダンスは188Ωとなります。
AS15では、水晶発振子は3段だったのですが、今回は、4段としました。
この計算を元に回路を組みました。
コンデンサは、積層セラミックを使い、200pFは、100pFを並列に接続しています。
先日製作した、AD9850DDS SGとQRPパワーメータPO-10jrを使って、フィルタの特性を測定してみました。
測定結果です。
水晶発振子3段の場合も測定しましたが、4段の方がスカート特性は良くなります。いわゆる切れが良くなります。
帯域幅が、なんと約500Hzになっています。計算式では約1KHzのはずですが、CW用のクリスタルフィルタですから、500KHzなら御の字です。
フィルタの中心周波数は、8.466100MHzで、発振周波数よりやや低くなりました。
このようなフィルタなどの周波数特性を自動的に測定してくれるのが、CYTECのFRMSなんですよね。
ま、手動でも今でよりは、ずっと楽に測定できるので、いいか。
次は、中間周波増幅部と検波部を製作します。