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PIC12F1822 A/Dコンバータテスト その2

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 PIC12F1822には、FVR(固定参照電圧)モジュールが内蔵されています。

 FVRは、VDDから独立している安定した参照電圧で、1.024V,2.048V,4.096Vから選択できます。ただし、VDDを超えることはできません。

 FVRは、ADCの正参照電圧として利用するほか、コンパレータ、DAC、静電容量センサなどに利用できます。

 今回は、前の記事のままの回路でテストをしますので、VDD=3Vです。FVRの電圧は、2.048Vとしてテストします。

 参照電圧をFVRに設定するのは、ADCON1のbit1-bit0で、11にするとVREF+がFVRに接続されます。

 FVRに関する設定は、FVRCONレジスタで行います。bit7=1でFVRが有効になります。また、bit1-bit0を10とするとFVR出力は、1.024×2=2.048Vとなります。

/* A/Dコンバータ関係の設定 */
    ADCON0 = 0b00000001;    //AN0をselect,ADCイネーブル
    ADCON1 = 0b10100011;    //ADFM=1(右詰め),クロックFosc/32,VREF+=FVR
    FVRCON = 0b10000010;    //FVR ON ,FVR×2 VREF=2.048V

 以上の設定をして、AN0の入力電圧に対するA/D変換値を測定しました。

イメージ 1

イメージ 2

 入力電圧の測定は、デジタルパネルメータで行い、A/D変換値は、LCDの表示で読み取りました。

 A/D変換値は、2.048Vで1023になり、それ以上の電圧では、1023のままです。

 A/D変換値を500で割れば、入力電圧になります。デジタルパネルメータの誤差を考えても、誤差は5%以下だと思います。

 FVRを使えば、PIC12F1822を使ったデジタル電圧計ができますね。

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