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FETカスコード接続アンプ

 先日試作したArduino Si5351A 7MHz CWトランシーバーの受信部は、ダイレクトコンバージョン受信機で、IQ信号を使って、片側サイドバンドを抑圧するというものです。更にオディオピークフィルタを加え、目的外の信号を抑え込んでいます。

 単なる ダイレクトコンバージョン受信機に比べれば、ずいぶん選局が楽になっています。しかし、十分ではありません。

 以前に製作したアカギスタンダードの受信部は、高周波増幅1段、中間周波増幅2段のシングルコンバージョン受信機で、自作のクリスタルフィルタの切れも良く、また感度も良く気に入っています。しかし、欠点はAGCのききが弱いことです。

 強い信号が入るとすごく大きな音がでて、びっくりしてしまいます。アンテナ入力に入っているアッテネータを調整すれば問題ないのですが、これを改善できれば、なお交信しやすくなると常々思っていました。

 そこで、AGCがうまく働きそうな高周波アンプを探していたところ、FETを2個直列に接続した、いわゆるカスコードアンプを見つけました。

 JH8SST局が製作した改良型7MHz Simplecieverです。回路図はこちら

 simplecieverは、N6QWが設計製作した7MHz受信機で、Web上に公開されています。回路図は、こちら

 今回、この高周波増幅部がどんな動作をするのか、確認する実験をしました。カスコード接続アンプについては既に、JA2NDK局が、実験され、結果が公開されています。こちら

 今回実験した回路です。

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イメージ 1

 FETは、ヤフオクで手に入れたNチャンネルFET J310です。出力は、出力インピーダンスは考慮せず、入力と出力にオシロスコープを接続して、上のFETのゲート電圧とゲインの関係を測定してみました。下のFETのソースの電圧は、1.2Vでした。

 ランド法で、実験回路を作りました。写真には写っていないのですが、左側にゲート電圧調整用の10kΩボリュームがついています。

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イメージ 3


 測定結果は、
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イメージ 2

 ゲート電圧0Vでも、ゲインは、12dBあります。をマイナスにすれば、もっとゲインは小さくなると思います。

 この特性を使って、うまくAGCがかけられるか、引き続き実験をします。



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