Arduinoを使った、モールス符号解読器(CW デコーダ)については、昨年1月に試作しました。記事はこちら。
今回、NJM567トーンデコーダーを使って実際の受信信号を解読するモールス符号解読器の実験をしています。
Arduino(あちゃんでいいの)とLCD表示関係の回路図です。
信号は、D2に入力します。D2はプログラムでプルアップします。
無線機の音声信号からON/OFFのデジタル信号を作るのが、NJM567トーンデコーダです。
最初、CW ゼロイン・インジケーターの回路のまま、IC-756PROのアクセサリー出力からの音声信号をインジケータに入れ、インジケータの出力を解読器に入力したところ、まったくデコードできませんでした。
ゼロイン・インジケーターとしては、問題ないのですが、どうもNJM567からの信号にチャタリングノイズが出ているようです。
自作のファンクションジェネレータからトーンバースト信号を発生させ、NJM567の出力をpico scopeで観測すると確かに数個のチャタリングノイズが数ms観測されました。
このチャタリングノイズを除去する方法をNJM567のマニュアルで見ると、NJM567の8番ピンから1番ピンにRCを使ってフィードバックをかければよいことが分かりました。
例が3回路掲載されていますが、もっとも単純なCとRを直列に接続する回路を使いました。Rは10kΩとし、Cを変えて実験してみました。C=0.01uF(103)で良いようです。
チャタリング除去回路を組み込み、本日、再び受信実験をしました。
ちょうどALL JA コンテストが行われていて、7MHzは非常ににぎやかにCWの信号が聞こえます。
若干文字化けデコードしないこともありますが、ほぼ順調に解読ができました。
今のところ、欧文だけの解読ですが、和文にも対応できるようにスケッチを改良し、表示は、20文字×4行の2004に変更し、全体をチューンアップして、スタンドアローンで動く、モールス解読器に仕上げていこうと思います。
なお、スケッチは、全体が完成したときにJH7UBCホームページに掲載します。