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Si5351Aその1

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 秋月電子からSi5351Aモジュールを購入しました。(500円です)

 10mm×10mmと小さいです。

イメージ 1

Si5351Aは、Sillicon Laboratories社製のI2Cで制御するPLLクロックジェネレータです。

Si5351Aは、内部に2つのPLLを持ち3CHの出力を持ちます。

内部に多くの制御用レジスタがあり、I2Cでレジスタにデータを送ることによって、各機能と出力を制御します。

今回は、Arduino nanoにSi5351AをI2C接続してライブラリを使って動作テストをしてみます。

ライブラリは、Etherkit Si5351で、ここからダウンロードして、Arduino IDEに登録します。

IDEは、1.6.12を使いました。

Arduino nanoとSi5351Aの接続図です。

イメージ 2

Si5351Aは、3.3Vで動作させます。コアと出力部合わせて最大40mA流れます。Arduino nanoの3.3V出力は最大50mAですので、これを供給しても大丈夫だと思ったのですが、安全を図って今回は、3端子レギュレータ(3.3V 150mA)を使っています。

I2Cのプルアップ抵抗は、最初下の写真のように1kΩを入れたのですが、これがなくても動きましたので、省略しました。

ブレッドボードです。

イメージ 3

サンプルプログラムのスケッチをコンパイル・ロードしました。

プログラムサイズは、約11kB(36%)と大きいです。

イメージ 4

CLOCK0には、14MHz、CLOCK1には20MHzが出力される設定です。

写真では、自作周波数カウンタは、13999797Hzを表示しています。誤差を考慮しても若干(200~300Hz)低く発振しています。20MHzでも同様の傾向です。

データブックによれば、周波数精度は±10ppmですから、こんなものでしょうか。

出力波形をpico scope6で見てみました。14MHzの波形です。

イメージ 5

矩形波のはずですが、丸まって正弦波に近くなっています。私のpicoscopeが10MHzまでのものですから、そのせいかも。

出力レベルは、14MHzが1.54dBm=1.4mW、20MHzが-0.99dBm=0.79mWとけっこう強いです。

とりあえず、動作は確認できましたので、このライブラリを使ってVFOなどを製作することができます。

既にJA2GQPさんのブログには、FBなVFOの製作例が公開されています。

このクロックジェネレータの記事は、海外サイトではたくさん見られるのですが、まだ日本では多くありません。

PICで制御している例もいくつか見られますので、それらを参考にして、ライブラリを使わないでArduinoでコントロールする方法を試してみます。







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