板橋文夫(ジャズピアニスト)の渡良瀬(WATARASE)を聞きました。
渡良瀬は、板橋のオリジナルで、演奏には、ソロ、金子友紀をフィーチャした演奏、神奈川フィルとの共演(歌 金子友紀)などがあります。
これは、神奈川フィルとの共演で、金子友紀の歌がすごい。
静かなピアノ独奏から始まり、金子の歌へ
「おいらの村は川のそば 遠くへ行くときゃ川に出る 船に乗り波に乗り・・・・・
絵の背景のように神奈川フィルの演奏が入ってくる。
どことなく懐かしい日本的な旋律。
やがて、川は急流へ。板橋の演奏が川の流れを表している。
渡良瀬川の流れを音楽で表現した、すばらしい作品だと思う。
聞き終わって、思いだしたのは、ジョン・コルトレーンの「アフリカ/ブラス」です。
コルトレーンは、自分のルーツ、アフリカへの回帰をここで表現しています。
板橋も自分の故郷を流れる渡良瀬川を思い描いて、渡良瀬を作ったのでしょう。
板橋文夫に初めて会ったのでは、私が学生だった頃、今から40年以上前の事です。
渡辺貞夫グループの一員として、福島市にやってきました。
その時のメンバーは、たしか、渡辺貞夫(リーダー As)、板橋文夫(p)、福村博(tb)、渡辺香津美(g)、角田ヒロ(ds)、ベースはちょっと忘れてしまいました。(記憶違いならごめんなさい)
この演奏会は、福島市のジャズ喫茶パスタンの主催で、私もスタッフで参加していました。
演奏会が終わり、打ち上げ。その後、郊外の生演奏を行っているレストランへと繰り出しました。
そこで、板橋さん、やわらバンドに加わり、のりのりの演奏を披露し、大いに盛り上がりました。
あれから40年以上。思い出もセピア色になりかかっています。
それにしても板橋さん、ずっとジャズの第一線で活躍されれています。すばらしいですね。