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12MHz Xtal filter

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 Simple-cieverに使用するクリスタルフィルターを製作しました。

 使用する水晶振動子12MHz HC49Uは、サトー電気から購入しました。(10個で1.240円+税です)

 まず、周波数カウンタVC2000のXtal端子に水晶を挿入して、発振周波数を調べると12.001MHz~12.016MHzの間でした。

 発振周波数が近い水晶を4個選び、Simple-cieverのオリジナル回路(下図)のとおりにブレッドボードにフィルタを組んで、特性を調べました。測定器は、自作SGと自作QRPパワーメータです。

イメージ 1

 周波数特性です。

イメージ 2

 帯域幅は、約2KHzです。

 同じ形のフィルタの計算方法が分かりませんでしたので、試しに、LSB型のラダークリスタルの特性を計算ツールEasy XF(JJ1LXH局作成)で計算させてみました。水晶の端子間容量は、実測すると約3.5pFでした。

イメージ 3

 測定した周波数特性とほぼ一致します。この計算は、水晶3個の場合です。今回試験したフィルタは、水晶4個で、一番真ん中のコンデンサの容量を増やすと帯域幅が小さくなります。

 今回、CW専用トランシーバーにしますので、このままでは帯域幅が広すぎます。CW用としては、約500Hzにしたいところです。Easy XFで計算させてみると

イメージ 4

 350pFと700pFにすれば良いようなのですが、ちょっと容量が大きいかな?そこで、試しに100pFと200pFで下の回路のようにブレッドボードにフィルタを組んで特性を調べてみました。out1は、入出力側100pF,水晶間のコンデンサ200pFの場合で、out2は、中央のコンデンサを300pFにした場合です。

イメージ 5

 どうやら、out2の場合でいけそうです。回路は下のようになります。

イメージ 6

 その後、若干水晶を入れ替えては、測定を繰り返して、最終的に次のような特性になりました。

イメージ 7

 基板に組み込んで、帯域幅は約500Hzで、中心周波数は、11.997820MHzのクリスタルフィルターができました。

イメージ 8



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