Si5351Aと74HC4066で作った7MHzダイレクトコンバージョン受信機のIQ信号を使って、SDR受信機を体験しました。
SDRソフトは、SDR#(sharp)を使い、IQ信号をパソコンのマイク端子に入力しました。
SDR#の入力メニューからIQ from Sound Cardを選び、スタートボタンをクリックするとFFT画面とウォーターフォール画像が表示されました。
マイクのボリュームを調整し、CWモードで、自作SGから出したS9相当の信号を受信してみました。
中心に一つ信号が見えます。これは、VFOの信号のようです。少し下にSGの信号が見えます。カーソルをこの信号に合わせると、ピーというたぶん800Hzの音が聞こえます。
FFT画面は、-20KHz~+20KHzです。IQ信号はオーディオ信号ですから、この範囲になるのかな。
ノイズは、中心周波数から離れるにしたがって、小さくなっています。これは、ローパスフィルタの特性によるものと思います。今回のCRローパスフィルタのカットオフ周波数が約7KHzですから、その効果が見えるのかもしれません。
SDRソフトにかけるなら、カットオフ周波数をもっと高くしても良いのかもしれませんね。
シャックに行って、実際にアンテナを接続して、7MHzの電波を受信してみました。
SSB(LSB)を受信してみます。
中心周波数を7.050MHzにして、カーソルを電波が見える位置に移動すると。交信の音声が、ちゃんと聞こえます。
混信もなく、やや硬めの音ですが、良く聞こえます。
簡単に聞こえちゃったので、拍子抜けしましたが、ちょっと感激です。
ハードの検波器ではあんなにごちゃごちゃして聞こえたのに、すっきり聞こえます。ふーーーん。
CWモードにして、CWを聞いてみます。
VFOを7.020KHzにセットして、画面を見ると周波数が+の方向にCW信号が見えます。
あれ! これって周波数関係が逆じゃないの。どうしてlこうなるのかわからないのですが、とにかくCWを受信してみました。混信もなく、きれいにCWが受信できました。
ただ、時々プチップチッとい音がして、音がとぎれます。パソコンの性能が高くないからかな?
ちなみに、今回使ったノートパソコンは、HPのPavilion dv6 Notebookです。(CPU AMD sempron(tm)M100 2.00GHz RAM 3GB OS Windows10)
以上の体験から考えると、Si5351Aは50MHz以上まで発振可能ですから、アンテナ入力部を広帯域化すれば、簡単に広帯域のダイレクトコンバージョン受信機ができると思いました。
それにしても、SDRって、こんなに良く聞こえるんですね。
さて、ハードによる片側サイドバンド除去については、QVMさんからご指摘をいただいようにオールパスフィルタなどで、I信号の位相を90度変える必要があるようです。
音声帯域全体で90度変化させるには、多段のオールパスフィルタが必要になるんですね。
これは、ちょっと大変なので、簡単なオールパスフィルタとオーディオピークフィルタ(以前のダイレクトコンバージョン受信機に組み込んだもの)の組み合わせでなんとかならないかな、などと考えています。
まずは、オールパスフィルタの実験からとりかかりますか・・・