7MHzダイレクトコンバージョン受信機の実験をしています。
局発のSi5351Aから位相差90°の信号を74HC4066に加え、IQ信号を発生させます。
I信号をオールパスフィルタを通して、特定の周波数の位相を90°遅らせます。
それをQ信号と加算器で合成するとその周波数の信号を消すことができます。
回路図です。
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受信機に組み込んだ様子です。
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オールパスフィルタの100kΩのVRで周波数を調整します。
加算器の1kΩのVRは、信号が最も弱くなるように調整します。加算器の入力の抵抗値は、最初両方とも1kΩにしたのですが、バランスがとれず、片側を6.8kΩにしました。
ミキサー部は、以前の回路から若干変更し、コイルのコールド側にバイアス電圧を加えることにして、カップリングコンデンサーを省略しました。
VFOの周波数を7.000000MHzとして、アンテナからVFO-2000Hz~VFO+2000Hzの信号をSGから加え、オーディオ出力を測定してみました。
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オールパスフィルタは、あらかじめ、800Hzで位相差90°に調整したのですが、7.000660MHzつまり、660Hzで信号が最小になりました。
全体的に見て、下側サイドバンドは、変わらず、上側サイドバンドに大きな変化が現れました。音を耳で聞いても、はっきりわかります。特に上側の700Hz付近の信号は非常に小さくなります。
I信号とQ信号を入れ替えてみます。当然ですが、上のグラフと対照的な結果が得られました。
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7MHzの場合、SSB信号は、LSBですから、上のグラフの回路を使います。
片側サイドバンドを完全に消すことはできませんが、ある程度効果があるのではないかと思います。
この後にオーディオピークフィルタを入れれば、さらに効果的と思います。
実際にアンテナに接続して聞いてみると、LSBが再生できません。IとQ逆のようです。
CWは、イメージは非常に小さくなります。その分、本物が浮かび上がります。
もう少し実験を続けます。