CWジェネレータが出来たところで、受信と送信の周波数のチェックをしました。
送信周波数と受信周波数が500Hz~1KHzほどずれます。
原因は、VXOの負荷が受信と送信で変わるためです。送信時には、TA7358Pが電気的にONになり、負荷抵抗が減少し、その影響でVXOの周波数が変動するのです。VXOの可変範囲が大きいほど変動も大きくなります。
そもそもVXOは、安定している水晶発振器にLとCを直列に挿入して、あえて不安定にして、Cの値で周波数を変えるしくみです。ほんのわずかなCやLの変化でも発振周波数が変わります。
受信時と送信時のVXOの発振周波数変動を少なくするには、VXOの出力インピーダンスを下げて、負荷の変動の影響を少なくすれば良いのではないかと考えました。
そこで、VXOにバッファアンプを入れてみました。回路は、いたって簡単な2SC1815によるエミッタフォロアです。
この回路の挿入により、受信時と送信時の周波数の変動は200Hz以内となり、RITで対応できる範囲になりました。
また、CWジェネレータにおいて、TA7358Pに注入するCWキャリアのレベルを少しあげ、2SK241の出力を約10mWにすることができました。
ファイナルの2SC2053の増幅率を約50と考えると500mWの出力が期待されますが、期待通りにいくかどうか・・・
CWジェネレータをファイナルに繋いでみます。
ここまでの調整で、自作の周波数カウンタ、AD9850DDS_SG、QRPパワーメータPO-10jrが大活躍しています。